八村ルイを知っていますか?
NBAプレイヤーですね。
でも彼の話じゃありません。
では、町田ルイを知っていますか?
女子バスケの司令塔です。
彼女の話でもありません。
ここまでは知ってるかもです。
では、加藤誉樹(たかき)を知っていますか?
この人もバスケで世界レベルに凄い人です。
この方の正体は、審判です。
今日行われる女子の3位決定戦を吹きます。
審判だって、大会で競っている!
実はこれって物凄いことなんです。
審判も選手と同じように競っています。
予選での審判を採点されます。
体操競技みたいにです。
そして、審判も勝ち上がった人が、
上の試合の担当になっていきます。
そしてここからはおそらくなんですが、
加藤も順調に勝ち上がって行ったものの、
日本女子がなんと決勝に進出したので、
彼は決勝を審判できないんですね。
(自国の審判はできないので)
だから3位決定戦に回ったんです。
(もう一人の審判がUSAなのもそうかも)
加藤誉樹レフェリーの経歴
そんな彼の経歴がカッコいいんです。
高校は選手を目指していました。
福岡大大濠という全国常連校で
日本代表の金丸選手と同級生でした。
大学に入りましたが、
大ケガでプレイヤーをあきらめる事になりました。
しかしここからが凄い。
彼はプレイヤーを諦めますが、
バスケの審判の道を目指します。
とは言え当時、日本にプロ審判はいません。
審判では食っていけないので、
銀行に就職して働きながら、
審判の活動も続けました。
夢をあきらめずに、挑戦し続けたんです。
カッコいいですよね。
加藤誉樹レフェリーとの出会い
なんでそんなに詳しいかと言うと、
2016年にスペインサラゴサで行われた
U-17世界選手権で会ったからです。

「日本人が笛吹いてる!」と驚き、
コーヒーを飲んでるところを見つけて、
ナンパしました。彼はすごく好青年でした。
一緒に写真撮れば良かった~。

上で書いたような審判の世界のこと、
銀行員をしながら審判をしていること、
会社が理解して応援してくれていること、
などなどを、教えてくれました。
そして聞いたんです。
「加藤さんはやっぱり、東京オリンピックを目指してるんですか?」
彼は、一呼吸おいて、言いました。
「もちろん、出たいと思っています」
この時、一発でファンになりました。
もしかしたら、同級生の金丸選手と、
一緒に東京オリンピックに出ようと
約束していたのかもしれませんね。
そして、今回それは実現しました。
その翌年2017に彼は会社を辞めて、
日本人初のプロレフェリーになりました。
bリーグの決勝戦でも必ずと言っていいほど
彼が吹くようになりました。
2019年中国で行われたワールドカップでも、
そこに彼の姿がありました。
2016年はu-17で、言わばインターハイでしたが、
ワールドカップは一番格の高い大会です。
密かにネットでずっと追いかけてました(笑)
日本人が、オリンピックの審判をします
その彼が、今から、東京オリンピックの
女子バスケの3位決定戦を吹きます。
勝手に、感動して、痺れてます。
ジャッジが素晴らしいだけでなく、
立ち姿、立ち振る舞いも、超一流です。
カッコいいんで、見つけてみてくださいね。
加藤誉樹、この人は自分で自分の道を追い続け、
無いところに道を切り開いたパイオニアです。
プロフェッショナルで取り上げて欲しいなぁ。
フリーランス・自営業者の家庭教師
焚き火たかじ
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