「第四章結婚し、両親の寄生虫を卒業」3/20発売の本の内容を限定公開【その25】☆後で消します

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妻との出会い。うまく騙せました。

この章はサラッと行きましょう。

僕がニートを終えたころ、だから、ぜーんぜんお金も仕事もないけどバタ貧だった頃です。高校時代の女友達に結婚式の2次会を頼まれたんですね。一章で書いたように、僕は2次会幹事マスターだったからです。その女友達の親友が今の僕の妻です。

高校の同級生ですが、ちゃんと知り合ったのは卒業して10年経ってからでした。

僕は全然仕事も収入もなかったんですが、うまく騙して、気づかせないようにお付き合いにこぎつけました。4年ぐらいお付き合いして、結婚したんですが、だからまだ年収が300万ぐらいあるかないかぐらいでしたが、エイ、ヤーで結婚しました。

まぁ妻はOLをしていたので、ダブルインカムだからなんとかなるやろ、ぐらいでした。この結婚式がハワイだったんです。妻の強いこだわりで、絶対に結婚式だけはハワイにしたいと。僕はハワイなんて行ったこともないですし、ベタが嫌いなんで、ハワイ、しょーもな、ミーハーやがな、と思いました。でも結婚式は奥さんのものですから、そこはサクッと折れました。

1年後に結婚式をしよう、だから1年でお互い150万円ずつ貯めて300万円の予算でやろう。そういう約束でした。結局僕が親に80万出してもらったのはヒミツですよ。絶対言わないでくださいね。ココだけの話です。

ベタを嫌う僕の、初ハワイ

そこで行ったハワイにベタにベタ惚れしました。青い海、青い空、大自然、太陽の力、大いなるマナの力、何よりすごいのがその、言葉に出来ない空気感。いるだけで、エネルギーがみなぎっていくのがわかります。欽ちゃんの仮装大賞の得点みたいに、チャージしていくんです。みんなが行く理由がよ~~~~くわかりました。

そこから毎年毎年、一年ごとに日数を増やして滞在することになりました。時には春と秋に2回行ってました。ベタ最高!!

寄生虫の卒業式

実家に戻って6年、32歳になっていました。ついに僕は寄生虫を卒業することになりました。2度目の巣立ちというんでしょうか。18年過ごして、8年離れて、6年過ごした実家を出る事になりました。

お別れの日、照れくささを乗り越えて、ちゃんとお礼を言おうと思いました。正座をして三つ指をついて、両親にあいさつをしました。

「長い間お世話になりました。2回も育てていただいてありがとうございました。おかげでなんとか自立することができるようになりました。これからは妻と二人で頑張って生きていきます。本当にありがとう。」

そう言って、長い間お辞儀をしました。

「ホンマやで、世話かけて。うん。頑張りや」

そういう二人をチラっと見上げたら、両親はちっとも泣いていませんでした。

泣いているのは、ボクだけでした。

おかしいな。うちの両親なかなか泣かないんですよ。正月に知らん人がテレビで駅伝して足を引きずってたら、すぐ泣くんですけどね。「ガンバレ~~~」言うて。

照れ隠しもあって、半分しゃれっぽく、わざと仰々しく正座して三つ指ついたんですけど、実際にやってみたら、ぐわーってこみあげてくるものがありました。隠してた感謝のダムが決壊しちゃったんですね。慣れないことをするもんじゃないです。

寄生虫の卒業式を完了することもできて、この時晴れて自立することができました。ロシア人のナタリアさん!僕、やっとジリツできました!!!(第一章参照)

そんなこんなで、奥さんと寝屋川市で借りた5万2000円の部屋での新生活が始まりました。

が、僕の事務所は実家なので、翌日からも実家に通い、昼ご飯は頂いていました。それがなにか?

今日はここまで。続きを読みたい方はブックマークしといてくださいね。

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