今日は経営者2人の対談の中から、ひとり経営者に特に大事なポイントをピックアップしてお伝えします。(2040 未来からの提言 | 成毛眞 with 岡島悦子「次世代人事 × 働き方の未来」 (newspicks.com))有料会員じゃないと、全部は見れませんが
対談しているのは、元マイクロソフト代表の成毛眞氏と、ユーグレナ 取締役CHROの岡島悦子氏です。こんな会話をしていたんです。
「捨てられないんですよね。今まで一生懸命がんばったから。けっこうリーダーって捨てること、大事じゃないですか。(成毛)ーホントにそう思います(岡島)」
今日取り上げる、リーダーに必要なポイントはこちらです。
サンクコストを切る、意思決定力
こんなツイートもしました。
今日の記事では、
- サンクコストって何ぞや?って話、
- それをなぜ切らないといけないか?
- あなたのサンクコストの見つけ方
- サンクコストを減らして売上をあげる例
- サンクコストを利用して売上をあげる例
具体例を交えながらお伝えしますよ。
サンクコストとは?
サンクコストはカンタンに言うと、続けているからやめるのが勿体ない、と思う心です。それがブレーキになって、本当はやめた方がいいのに、やめられなくなってしまいます。
ひとり経営者にとって一番サンクコストになるのは、利益が出る見込みもないのに、続けている事業や活動です。それは事業か、商品の一部か、あなたの行動習慣です。
具体例をみていきましょう。
ボクが切れなかったサンクコスト
たとえばたかじ(ボク)の失敗例がわかりやすいです。ボクは5つの事業をしていました。
- 撮影の仕事
- 編集の仕事
- スライドショーづくりの仕事
- ダビングの仕事
- 写真整理の仕事
ホームページもそれぞれ別に作って専門性を出したり、それぞれの案内資料を作ったり、料金設定をしたり、チラシを作ったり…
それぞれが、ちょびちょび仕事があるので、これをダラダラと続けてしまっていました。でも一番の問題は、労働時間が長いのに全然儲かっていない、ということでした。やることが多すぎるんです。1人でやるには。
でも、せっかく始めたし、少しずつお客さんもいるし、資料も作ったし、回り始めているし…という気持ちでやめられなかったんです。これがサンクコストです。
では、改めてあなたがサンクコストを切るべき理由を整理しましょう。
なぜサンクコストを切らないといけないか?3つの理由
サンクコストを切らなければいけない理由は、大きく3つあります。
- 利益に繋がらないから
- 理念の実現に繋がらないから
- 成長に繋がらないから
いくら良いことをしていても、利益に繋がらないと、倒産します。続けられないと意味がありませんよね。だから、利益に繋がることが大切です。(ボランティア活動は別ですよ)
あなたはやりたいことをやるために、仕事をしているはずです。つまり理念の実現ですね。お客さんにウケていないことをやり続けても、それはただの独りよがりです。やりたいことで、相手に喜んでもらって初めて理念の実現です。
サンクコストのせいで、無意味な時間を過ごすと、その分成長しません。ひとり経営者の最大の資源はあなた自身ですから、あなたの成長=仕事力です。あなたの成長をジャマするサンクコストは切るべきですよね。
では、あなたのサンクコストを見つけましょう!
あなたのサンクコストはなんですか?
あなたを整理してみましょう。いくつかの質問に答えてみてください。紙に書くといいですよ。
(事業部門)
事業を細かく分けると、いくつありますか?
いま利益に繋がっていないものはどれ?
それは続けると利益に繋がりますか?
(商品部門)
商品を細かく分けると、どんなカテゴリーがありますか?
その中で売れていない商品は?
その商品は今後売れる見込みがある?
(行動部門)
あなたが仕事で時間を使っているものはなんですか?
(会議、会合、打ち合わせ、付き合い、勉強会など)
それはあなたの成長に繋がっていますか?
これらの質問で、「あなたの勿体ない」が見つかります。そこにどんなサンクコストが働いているか、見つけて、切る決定力が求められます。(なかなかやめられないんだなぁコレが。意味が無いと認められない)
このツイートも参考になるかも
サンクコストを切ると売り上げがあがる例
さきほどのボクの例の続きになります。大きな決断をしたんです。1だけをやろうと。
- 撮影の仕事←これだけに絞った
- 編集の仕事
- スライドショーづくりの仕事
- ダビングの仕事
- 写真整理の仕事
これに絞ったのは、3つの理由からです。
- 時間あたりの利益が高い
- お客さんに喜んでもらえる
- リピート率が高い
1年後、労働時間は5分の1に減り、売上は倍になりました。この仕事と、ターゲットのお客さんに集中したからです。あなたも選択と集中で、まずは一点突破を狙ってみてくださいね。
さて、サンクコストをうまく使って売上をあげる方法があるんです。悪用厳禁ですよ笑
サンクコストを集客につなげる応用例
使わないと勿体ない!というサンクコストを利用して(←言い方笑)、売上をあげる手法があります。世の中に結構あるんですよ。代表的なものが有効期限のある特典です。
- たとえばコストコのカード。1年間の期限があるので、行かないと勿体ない、という気持ちになります。
- たとえばマイレージ。せっかく溜まっているから、そこで貯めないと勿体ないという気持ちになります。使わないと無くなるので頑張って使いますよね。
- たとえば会員ランク、上がっていくと下がるのが勿体ないので、そこで買い物をしたくなります。お客さんを教育していくシステムも(ネットワークビジネス)も多くがコレです。
- たとえば3回目に大きな特典のあるポイントカード。3回買っちゃいますよね。
- たとえば期間中は替え玉無料!みたいなキャンペーン。食いしん坊なラーメン好きなら何回も行ってしまう。
あなたのお仕事にも取り入れられるかも?
まとめ
ひとり経営者にとって、サンクコストを切って、何かをやめる決定はとても大切です。
あなたのサンクコストを見つけましょう。それは事業ですか?商品ですか?習慣になっていることですか?
それが出来れば、長い間ずっと利益を出し続けて、理想の人生を送ることに繋がります。この記事を書いたのは、「改善のしくみ作りでフリーランス・自営業者を成功に導く家庭教師」焚き火たかじでした。
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