フリーランス・自営業者には「商品が売れない、サービスを申し込まれない」という悩みがつきものです。そこで本当の商品の生み出し方を今日は学びましょう。
仕事の本質は問題解決です。決して自分のやりたいこと、売りたいものを提供することではありません。お客さんの問題を知り、その新しいor独自の解決策を提供するから、自然に商品・サービスが売れるわけです。
そして、アメリカの哲学者ジョン・デューイの言葉も見逃せません。
問題解決より問題づくりの方がずっと大切だ。
ジョン・デューイ
まずは、お客さんの問題の本質をあぶりだすこと。お客さんは実は自分の問題に気づいていないこともあります。たとえば、「しわが増えてこまるのよね」というのは表面的なコトバで、真の問題ではありません。その場合は「同窓会にいくのが憂鬱」が本当の問題です。
そういった、お客さんの問題の本質を知り、その解決をイメージさせる商品・サービスを提供するのが勝ち筋です。すでにある商品も切り口を変えることで、売れる商品に変化させることができます。
そうして、宣伝をしなくても自然に売れる商品・サービスを作りましょう。では作り方です。
売れる商品・サービスが生まれる不満マトリックスの作り方
そこで、お客さんの問題・不満を見つける方法を2ステップで紹介します。
ステップ1ネットで表面的な不満を集める
最初はカンタンなリサーチをしましょう。表面的な問題は、うまくやればインターネットで家で見つけることができます。
使うサイトは、グーグルキーワードプランナー、amazon、FBグループ、yahoo知恵袋です。
ここで、あなたのターゲットの人が検索してるワードの関連ワードとしてお客さんがどういうコトバを使っているか(キーワードプランナー)を調べます。
あなたのターゲットが集まっている場所(FBグループでの会話)に入り、生の悩みの会話を知ります。
ターゲットが買っている商品(Amazonレビュー)、の不満を見つけます。
これらで、あなたの商品ターゲットが抱える沢山の不満・問題を見つけましょう。そうすることで「もしかしたら、こんなことに困っているんじゃないか?てことはこんなサービスが売れるかも?」という仮説を立てることができます。
一言ポイント:ここではインターネットを使ったリサーチを紹介しましたが、たとえばお店であれば、その周辺を歩き回って競合や歩いている人を観察・分析することも第二次情報にすることができますよ。ターゲットが読む雑誌の投稿なんかでも見つけられます。
その仮説を商品化するまえに、ステップ2で本当に売れそうか確認します。
ステップ2インタビュー
ステップ1で集まった情報をもとに、実際に1人1人にインタビューしましょう。じっくり聞くことで、問題の本質を探りましょう。
ステップ1を第二次情報、ステップ2を第一次情報、と言います。みんな、第一次情報まで調べに行かないんです。めんどくさいから(笑)だから、これをやると勝てるんです。ちなみに、ボクがバスケのDVDを出したときは第一次情報として「選手が小さいから勝てない」という悩みを抱えていることがわかり、「小さくても世界で通用するバスケスキル」というタイトルで出して、初回から3000本以上のヒットになりました。
インタビューはできれば30人。できなくても10人はしたいところです。実際の不満マトリックスはこんな感じで作ります。
真ん中に、「あなたの商品・ターゲットの不満」を書きます。そしてその周りに、ステップ1で拾い上げた不満や問題を書いていきます。「不」という漢字がついたコトバで絞っていくと、作りやすいです。(問題であればなんでもいいですが)
そのマトリックスに基づいて、実際のインタビューで聞いて行くわけです。10人もやれば、本当に困っているかどうか、お金を出してでも解決したい問題かどうかがわかってきます。
そうやって、ステップ1で出した仮説のうち、ステップ2で本当に売れそうなものをあぶりだしていきます。ここで初めて商品化するんです。そうすると売れる確率の高い商品・サービスを作ることができます。
商品化するときのポイントも見逃せませんよ。
いよいよ商品化・サービス化
ステップ1,2を行ったことで、精度の高い仮説が生まれるはずです。(それでも売れるかどうかわからないのが商売の難しいところではあるのですが、少なくともこのやり方で数を打てば必ずヒットを生めます)
ターゲットから見て、それを見事に解決してくれるイメージを持てる商品・サービスを生み出しましょう。すでにある商品もパッケージや名前、メッセージの切り口を変えることで、売れる商品に変化させることができます。
本当にあなたの商売で理想の人生を実現したいなら、人がやっていないことをやれることが大切です。売れる人はこういう部分を突き詰めて考えて実行します。あなたが売りたいものを売るためには、お客さんとの目線から見て買いたい理由を、これでもか!と用意することが必要なんですよ(^^)
まとめ
売れる商品・サービスを生み出すには、リサーチが欠かせません。そしてターゲットが持っている不満や問題をあぶりだしましょう。
ステップ1では、ネットや雑誌や歩き回って、第二次情報を集めて仮説を立てましょう。
ステップ2では、その仮説が正しいかどうかを、直接インタビューして確認をしましょう。
ステップ1→2からあぶりだした、精度の高い仮説を、商品・サービスで解決できるイメージに仕上げましょう。
こうすることで、自然に、ずっと売れる商品・サービスを作り、サラリーマンの半分の労働時間で、3倍の売上をあげるフリーランス・自営業者になりましょう。この記事を書いたのは、利益と理念を実現する経営の家庭教師、焚き火たかじでした。https://twitter.com/takibitakaji
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