待ち時間が短く感じた話&使ったテクのネタバラシ【たかじ小話#2】

たかじのコラム

向上長たかじさんが、トークを向上させるためにエピソード話にチャレンジしています。
第1話をお送りいたします。

待ち時間が短く感じた話

これは、退屈な待ち時間が短く感じた話です。
こないだ、妻の付き添いで郵便局にいったんですよ。
その間やることもないので、「外も暑いし涼んどこー」って思いました。

大きな郵便局なんで、窓口に行く前に、順番待ちのカードを引く場所があって、
そこに案内係の人がいて、40代ぐらいの女性で縦も横もは大柄で
声が大きく、テキパキしてて、ちょっと緊張感を感じさせる人だったんです。
その近くのソファで座っていたんですね。

その案内係に向かって、80歳ぐらいの小柄なおばあちゃんが僕の前を過ぎました。
二人並ぶと、オール阪神巨人みたいな状態でした。
おばあちゃんは高齢ということもあり、耳も、目も、足も衰えが見えた方でした。

「5000円の新札に両替ってできますかねぇ」
お札を手に取って見せながら言った。
「できますよ。5000円札の新札はないけど良いですか?」
おばあちゃんは…
「え!?!?」
…耳が遠い様子で聞こえてないんですね。案内係の人はもう一度、
「できますよ。5000円札の新札はないけど良いですか?」
「なんでも大丈夫です。なんでもよろしいのよ」
「でしたらこの紙を記入してください」
テキパキと、おばあちゃん相手だろうが容赦ないというか、マイペースなんです。
「高齢者相手に、エライ厳しいなぁ」と思いました。

記入台のところに行って、よっぽど目が悪いんでしょう、
カバンから虫眼鏡を取り出したんです。
左手に虫眼鏡、右手のひじあたりにカバンをかけながらペンを持ち、
目も全部見えてないみたいで、覗き込むように書くんです。
手も震えながら、プルプルしながら、すごい時間かかってました。

手伝ってあげたいなぁ。でもコロナやしなぁ。とか思っていました。

「これ、はみでてるかもしれんねやけど、大丈夫かいなぁ」
「まぁ、大丈夫ですよ。この10番の番号札を持ってお待ちください」
おばあちゃんは座りました。

そしたら大柄の受付係が記入台をパッと見て叫びました。
「おばあちゃん、5000円札置き忘れてますよ」
「あらー」って照れながら、椅子につかまり歩きしながら
取りに行くおばあちゃん。そしてまた座りました。
足が悪いんで、それだけで一苦労。

「ピンポーン。10番のお客様」
機械音で呼び出しがありました。
…シーン。おばあちゃんうつむいたままです。
あー、聞こえてないんですね。

受付係が仕方なさそうに
「お客様、あそこの窓口で10番を呼んでおります」
「あーそうですか。ありがとうねー」
台につかまりながら、窓口に行って記入した紙を渡し、
財布を取り出してごそごそしているんですね。
なんかマゴついてるなぁ、と思っていたら…

「あれー、5000円札どこにしまってしもたんかいなー。
さっきここに入れたんやけどー」

そんな感じで、いろんなアクシデントがありながら、
おばあちゃんは新札に両替できたんです。

この間ずっとね、すごいのはね、
おばあちゃん、ずっと可愛いんです。
悲壮感まったくない。明るいんです。

そしたら、周りがみんな明るくなっていく。
笑顔に、やさしい気持ちになっていくんです。
最初は緊張感のあった弁慶も、しだいに表情もほぐれていって、
窓口対応の方も優しい感じになってね。
見ている僕もなんかすごくホッコリして、やさしい気持ちになったんです。

どんな状況でも明るくいる、っていうのはとても大切だな、と思いました。
足も悪い、耳も聞こえない、目も見えない、
でもおばあちゃんそんなことに関係なく明るいんです。

そのおばあちゃんの明るさが、すごく素敵な待ち時間を過ごせました。
あっという間でした。

あなたもどんな状況でも明るくいるだけで、
人を幸せにすることができるかもしれませんね。

動画版はこちらです

☆最新☆待ち時間が短く感じた話&使ったテクのネタバラシ【ウケる話チャレンジ#1】

こちらからも再生できます。https://youtu.be/8pXi7CjnEcU

使ったコツのネタバラシ

今回使ったコツは・・・

謎のあるタイトルを入れる

です。
このお話に普通にタイトルをつけると、
「郵便局で会ったおばあちゃん」「郵便局の待ち時間」「おばあちゃんの両替」
という感じになると思います。別にそれでも良いのですが、
私はあえて、

「待ち時間が短く感じた話」

とタイトルを付けました。
見た人は、「なんで短くなったんだろう?」
と少し謎に思ってもらって、興味を持ってもらえたのではないでしょうか。

このテクニックはケンドーコバヤシさんから学びました。
そのブログはこちらです。

今後のエピソードもお楽しみください。

私のエピソードチャレンジ第1話、いかがでしたでしょうか。
今後もトークを向上させるべく、続けていきます。
回を重ねるごとに面白くなっていけば嬉しいです。

トークを向上して、多くの笑顔に出会う人生を送りましょう。

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たかじさんでした。

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